中小製造業が、高収益10億円企業に飛躍するための商品を守る力とは?

2023.10.10

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

“苦労して売上を上げていっても模倣品が出るからなぁ”

“安かろう悪かろうの模倣品が出ると自社商品にも悪影響が出るんだよな”

今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

自社商品の売上が上がれば上がるほど、
認知度が上がるほど、
模倣品が市場に出てきますよね。

模倣品が出ると、価格競争に陥って、
儲からなくなってしまいますし、
品質が悪いので、自社商品にも
風評被害が及びます。

つまり、模倣品がすぐに出回るようだと、
せっかく10億円企業になっても、
高収益を維持しにくくなるわけです。

ですので、なるべく模倣品が出ないように
したいですよね。
これが、商品を守る力であって、
“高収益”な10億円企業になるには
必須の力です。

商品を守る力を磨いていく上で
非常に重要な考え方の1つ目は、
“時間がかかる”ということです。

表現としては簡単なことですが、
実践としては極めて重要です。

例えば、商品の企画・開発をして、
3年後に市場に投入して、
地道に営業努力を行い、
さらに3年後から売上が、
上がってきたとしましょう。
このあたりで、模倣品が出てきました。

さて、現在のこの状態から、
模倣品を防止する効果的な
手立てはあるかというと、
厳しいことが多いはずです。
商品を守る力を上げるには、
非常に時間がかかりますので、
必要なときにすぐ出てくる、
というようなものではないんですね。

ですので、3年後に売上が上がってくる
ことを想定して、企画開発の段階で
商品を守る力を磨いていく必要があります。
つまり、企画開発の段階で、
参入障壁を設計しておく、
ということです。

また、商品を守る力を磨いていく上で
重要な考え方の2つ目は、
ネタ1つだけでは大きなカベは
作れない、ということ。

模倣するということは、
原則自由です。
適法な行為です。
なので、模倣行為を辞めさせる
ということは、そもそも難しいってことを
認識しておいた方が良いでしょう。

なので、1つのネタだけでなく、
模倣防止の複数のピースを重層的に
積み上げていくということが、
非常に重要になります。

これら複数のピースを
時間をかけて幾重にも積み上げていく
ことによって、いつの間にか、
大きな参入障壁となっていくわけです。

以上のように、
商品を守る力を磨いていくには、
時間がかかるというと、
1つだけでは不充分ということ、
を充分認識しておいてください。

であるからこそ、
商品を守る力を上げるには、
商品の企画・開発の段階から
複数のピースを積み上げて、
参入障壁を構築するように
事前に設計してください。

もし、参入障壁が作れないようなら、
企画・開発に戻って、
再検討するようにしてください。

あなたは、参入障壁を事前に設計してますか?


それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・参入障壁の事前設計!

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