売上2~3億円の中小製造業が営業で売上を上げるために最初にやるべきこととは?

2023.11.28

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

“営業を強化して売上を上げるにはどうすれば良いんだろう?”

“営業を活性化させるにはどうすればいい?”


今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

売上2~3億円の中小製造業が、
最速で10億円企業に飛躍するためには、
営業を組織化することが必須です。

でも、営業の組織化と言っても、
具体的にどうすれば良いのかは、
よく分からないですよね。

中小製造業が令和の時代に
マッチする営業は「理念営業」です。

理念営業の構築を進めていってください。

理念営業というのは、
以下の2点からなるものです。

(1)経営理念との結合
(2)行動量の増加


まずは、(1)経営理念との結合について。
この点については、前回お話ししましたね。

売上2~3億円の中小製造業が令和の時代に作るべき営業組織とは?


社長が本気の経営理念を作ることが
とても重要です。

そして、営業行動を細分化して、
各項目と営業理念を紐付けていってください。
これによって、営業活動が経営理念の
実現に寄与することが意識付けられます。

次いで、(2)行動量の増加について。
営業で売上を増やすには、
やはり行動量を増やすことが基本です。

行動量というのは、
まずは顧客への訪問件数です。
訪問件数を増やすということです。

なぜ、訪問件数を増やすのか?

営業活動とその成果は、
突き詰めれば確率論に落とし込めます。

例えば、営業を以下のフローに
細分化するとします。

・訪問数
 ↓
・商談率
 ↓
・提案率
 ↓
・成約率

このような各プロセスの“率”というのは、
確率でだいたい決まってきます。
例えば、商談率、提案率、成約率を
それぞれ10%としましょう。
そうすると、1件の成約を取るとして
フローを逆算することができます。
つまり、1件の成約を10%で割り戻すと、
提案件数は10件となり、
商談件数は100件となり、
訪問数は1,000件となります。

これを1ヶ月でこなそうとすると、
実働20日間として、
1日あたり50件となります。

1日50件の訪問というのは、
かなり厳しいですよね。
でも、各プロセスは
もう少し上げることができます。

例えば、商談率10%、提案率20%、
成約率30%としてみます。
そうすると、1件の成約を取るのに、
提案件数は4件、
商談件数は20件、
訪問件数は200件
となりますね。

訪問件数が1ヶ月200件ということは、
1日あたり10件になります。
1日10件であれば、
回れる数になりますね。
もちろん、今までのように
ゆったりとしたペースでは無理です。
行動量を増やすという意識が必要です。

今の時代、“行動量を増やせ”というだけで、
汗水垂らして歩き回るような
熱血系は少ないでしょう。
そのために、行動量を増やすための“情”が
必要なんです。
その“情”が経営理念との結合です。

つまり、理念営業というのは、
経営理念と結びつけて
意識を未来に向かせながら
行動量を圧倒的に増やす、
というものです。

営業で売上を増やすには、
行動量を増やすことが必要であり、
そのためには動機づけとなる
“情”によって支えることが
大事ということです。


あなたは、経営理念と行動量を意識してますか?


それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・経営理念と行動量!

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