代表経営コンサルタント 宮川 壮輔
“ウチは、管理職が育たないんだよな”
“マネージャーが自律的に動かない”
今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。
管理職がリーダーシップをとって
自律的に動いて欲しい、
と思っている社長は多いですよね。
でも、なかなか社長が思うように
育ってくれない。
なぜ育たないんでしょうかね?
はい、それは教育してないからです。
社長は、いつも口を酸っぱくして
管理職に言ってますよね。
“もっとリーダーシップをとれ”
とか、
“部下を育てなさい”
などなど。
でも、どうやってリーダーシップを発揮して、
どうやって部下を動かせば
良いのでしょうか?
“やれ”と口で言うのは簡単ですが、
実際にやるのは難しいです。
そもそも、社長だったらできますか?
もしできるなら、
管理職も育ってるはずです。
つまり、社長もできてない
ということですね。
では、なぜできないのか?
そもそも、今まで、リーダーシップや
部下の育成など、
教えられたことはありません。
だからどうやって部下を育成して
いけばいいのか分からないんですね。
つまり、どうやってやるのか教育する
ことが必要なんです。
まずはこの点を認識しましょう。
その次に、ではどうやって教育するのか?
ですね。
教育のやり方自体は、
唯一絶対の正解はありません。
やっては改善しての繰り返しに
なります。
なので、まずは、たたき台で良いので、
管理職用の教育プログラムを
作成しましょう。
管理職といっても、
各部署によって教育プログラムの内容は
異なります。
ここでは、営業部長の教育プログラム
を想定して見ていきます。
例えば、以下のステップで
作成してください。
(1)本気の理念を作る
(2)管理職の役割を言語化する
(3)経営戦略を認識させる
(4)営業戦略を作成させる
(5)目標管理の仕組みを設計する
(6)目標管理に必要な要素をピックアップする
(7)各要素ごとに向上施策を作る
まずは、(1)と(2)で、
本気の理念と
会社が求める管理職の役割を
言語化してください。
これがないと教育できません。
そして、(3)経営戦略の内容を
教えてください。
経営戦略を作るとき、
管理職を参画させるのもありですね。
その上で、(4)営業戦略を作らせてください。
営業戦略というのは、
経営戦略に沿って目標を達成するために、
誰に、何を、どのように売るかを
決めることです。
これで、管理職の戦略策定能力を
鍛えましょう。
それから、(5)目標管理の仕組みを
設計してください。
どのようなフォーマットを使って、
部下と週ごとに1on1ミーティングを行い、
月1で営業会議を行って、
どんな話しをするかを改めて設計してください。
そして、(6)目標管理に必要な要素を
ピックアップしてください。
上記の目標管理の仕組みを
実行していくためには、
管理職としてどんなスキルや経験が
必要でしょうか。
例えば、こんなスキルがあるでしょう。
・営業プロセス管理スキル
・予実のPDCA実行スキル
・コーチングスキル
・ファシリテーションスキルなど
管理職としてどんなスキルや経験か
必要なのかを明確に言語化する
ことはとても重要です。
最後に、(7)各要素ごとに向上施策を
作ってください。
これについては、唯一絶対の正解は
ありません。
どうすれば各スキルが向上するか
を考えて、タイムスケジュール化してください。
これによって、まずは、
たたき台として、管理職用の
教育プログラムを作成してください。
そして、その教育プログラムに沿って
プログラムを実行してみて、
効果的なものについては深掘りしたり、
効果が弱いものについては
修正したりして、
どんどん良いものに改善していってください。
あなたは、管理職の教育プログラムを作成していますか?
それでは、また次回。
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●●今週の深海奥義●●
・管理職の教育プログラムを作れ!
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