代表経営コンサルタント 宮川 壮輔
“ウチでは経営計画書って作ってない”
“作ってはいるけど、ほとんど活かせてない”
今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。
まだまだ経営計画書を作っていない
中小製造業は多いですよね。
ただ、ここ最近は、
補助金の申請の影響もあってか、
経営計画書を作っているという
中小製造業も増えてきました。
でも、その経営計画書を
経営に活かせているかというと、
活かせていない中小製造業が
多いですよね。
なぜ、活かせていないのでしょうか?
どうすれば活かせるのでしょうか?
以下の4点を意識して作成してください。
(1)経営層および現場を巻き込むこと
(2)行動計画を現場に作らせること
(3)経営計画発表会を行うこと
(4)行動会議を定期開催すること
まずは、(1)経営層および現場を巻き込むこと
について。
よくあるのが、社長1人で作るケースです。
もちろん、社長1人で作ったとしても、
将来のやるべきことが明確になるので
無意味ではありません。
しかし、社長1人で作ると、
他の経営層や社員には、
なかなか伝わらないことが多いですね。
伝える努力をしていない、
といった方がいいかもしれません。
これでは、他の経営層や社員が、
経営計画の本意を理解することができず、
なかなか動けません。
ですので、必ず、経営層や現場の幹部を
巻き込んで作成してください。
次いで、(2)行動計画を現場に作らせること
について。
経営計画は行動計画がないと、
実行されません。
ですので、まずは行動計画を作成してください。
ただし、社長や経営層が単に作成しても、
現場は動きませんね。
上から与えられ押し付けられたものは、
なかなか社員は受け入れてくれません。
ですので、必ず現場の幹部を交えて
行動計画を作成してください。
このとき、誰が何をいつまでに行うのか
ということを具体的に決めてください。
このような具体性が非常に重要に
なってきます。
次に、(3)経営計画発表会を行うこと
について。
これは、作成した経営計画を
社員や外部に発表するということです。
作成前に発表会日時を決めておいて、
参加予定者に告知しておくと、
否が応でも作成の流れを作れます。
このとき、取引先金融機関などの
外部の関係者にも参加してもらうと、
さらに緊張感がアップして、
経営計画書を作成する上での
本気度が上がります。
そして、(4)行動会議を定期開催すること
について。
これも非常に重要です。
行動計画を作っても、
ファイルに入れてしまっているだけでは、
行動されません。
行動会議を定期的に開催してください。
そして、行動計画に記載された
誰が何をいつまでにやるかについての
進捗を確認してください。
このとき、結果を共有し分析するだけでなく、
改善行動について、
誰が何をいつまでにやるかについて、
毎回確定してください。
そして、次の行動会議でまた進捗を
確認して、さらに次回の行動を
確定してください。
このようにして、社長1人だけでなく、
いろんな人を巻き込んで、
作成し発表して、
社員の行動を後押しする仕組みを
作って進めてください。
そうすれば、経営計画書を作っただけでなく、
現場で活かせるようになります。
あなたは、現場を巻き込んで行動を後押ししてますか?
それでは、また次回。
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●●今週の深海奥義●●
・現場を巻き込み行動を後押し!
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