売上2~3億円の中小製造業の社長が令和の時代にあるべき姿とは?

2024.5.14

“これから自社をもっと成長させていきたい”

“外部環境が大きく変わって、自社のやり方が合わなくなってきた”

今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

経営を行う上で、
令和の時代は、昭和や平成の時代とは
明らかに異なります。

昭和の時代は、
人口増・市場増の時代ですから、
競合他社と横並びでも
成長できました。
いわば、供給が重視される時代。
社長は、とにかく顧客に対応して、
モノを作っていれば、
社会全体が成長していました。
一プレイヤーとして
現場に出て仕事することで
会社を維持することができました。

また、平成の時代は、
平成3(1991)年のバブル崩壊や、
平成20(2008)年のリーマンショック等
により、
成長スピードは落ちたものの、
慣性の法則が働いていたため、
社会や人々の意識は、
昭和の時代から大きく変更は
できませんでした。

でも、社会には、人口減少の
影響がひっそりと押し寄せていましたね。

生産年齢人口(15~64歳)のピークは、
平成7年(1995年)で、
総人口のピークは、
平成20(2008)年でした。

これらを見て見ぬ振りをしていたのが、
平成の時代でした。

そして令和の時代は、
人口減による市場縮小や人手不足などの
影響が、深刻に現れてきました。
日本人がこれまで体験してこなかった事態に、
“なんかこのままじゃヤバいかも?”
と本気で認識し始めたのが、
令和の時代です。

つまり、成長軌道にあった昭和・平成
の時代の経営と、
市場縮小軌道に入った令和の時代の
経営とでは、経営のやり方が大きく異なる、
ということです。
社長は、この点をハッキリと直視し、
変えていかなければなりません。

令和の時代における
社長の仕事の全体像は次のとおりです。

●社長マインド育成
 →戦略作り&実行
 →組織作り&運営

このような全体像は、
昭和や平成の時代も同じなのですが、
これからは、もっと重要になるということを
認識してください。

これらは、走りながら実践していく
ものではありません。
立ち止まって深く深く思考する
ものです。

ですので、社長は、現場仕事から
足抜けする覚悟をしてください。
現場仕事から足抜けして、
思考の時間を確保してください。
これからは、思考が価値を生む時代に
なっていきます。

そのためには、社長のマインド育成
非常に重要になってきます。

競合他社と同じようなことをやっていては、
淘汰されることになります。
異端であることを決意し、
競合他社とは異なるものを
創造することが重要になってきます。

その上で、競合他社とは異なる
戦略を創造して実行してください。

実行して“やり切る”ことが重要です。

さらに、そのような戦略をやり切る
ための組織作りを行ってください。

今までのように、組織作りを部下任せに
していると、衰退が始まるものと
覚悟してください。
社長が先頭に立って、
組織を作って運営してください。

これからの時代は、
今までのやり方とは異なることを認識し、
社長の異端マインドをしっかりと持って、
その上で、競合他社とは異なる
戦略作りと組織作りを実践していってください。


 あなたは、現場を離れて戦略と組織を創造していますか?


それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・マインド・戦略・組織の創造!

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代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

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