“ウチには後継者がいないからなぁ”
“M&Aか廃業するしかないかなぁ”
今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。
今まで、社長として懸命に会社を
運営してきて、
だけど、“後継者がいないんだよな”
という60~70代の社長って
いらっしゃいますよね。
社長も60~70代になると、
さすがに事業承継について
具体的に考えなければいけません。
特に、後継者がいないという社長は、
待ったなしです。
現時点で後継者がいないという場合、
選択肢は、以下の4つですね。
(1)社内で後継者を育てる
(2)社外から後継者を雇う
(3)売却する
(4)廃業する
この4つの中から選ぶ必要があります。
では、どうするのが良いのか?
それは、社長がどうしたいか、
を明確にすることです。
できる・できないということではありません。
こういうとき、
“そうはいってもそんなの無理”
“業界の未来がないからな”
などと言って、否定することばかり
考えてしまう社長がいらっしゃいます。
しかし、
“どうしたいか”
と
“どうやるか”
は、別次元の問題です。
すぐに答えが出るわけではありません。
ですので、承継の問題を考えるときは、
“どうしたいか”
と
“どうやるか”
は、考える時間を別にしてください。
強制的に時間を分けてください。
そうしないと、
“どうやるか”がまったく分からないために、
“どうしたいか”が明確になりません。
まずは、社長が
“どうしたいか”
を徹底的に考えてください。
心から“どうしたいか”を
明確にしてください。
重要なのは、“心から”
思えるかどうかです。
その上で、(4)廃業を選ぶのもOKですし、
(3)売却を選ぶのもOK。
絶対の正解などありませんので、
社長が心から“どうしたいか”を
まずは明確にすることです。
そして、心から会社を継続させたい、
と思うのであれば、
何年後かの長期目標として、
事業承継を明確に設定してください。
ちなみに、現時点で“どうやるか”は、
まったく分からなくてもOKです。
まずは、社長が心からやりたいこととして、
“○年後に事業を承継する”
と長期目標を明確にすることが、
重要なワンステップとなります。
では、そのあとはどうするか?
心からやりたいことを明確にすれば、
社長の潜在意識に刷り込まれ、
顕在意識化していきます。
そうすると、親族承継する人が
いなかったけど社員に承継して
上手くいったケースや、
外部の人を雇って承継したケースなどを
無意識のうちに情報収集する
ようになります。
そういう人の話を聞いたり、
本を読んだりして、
アンテナ感度が上がっていきます。
また、○年後に承継を無事に終えて、
その後さらに社長がやりたいことをやって
ワクワクしている状況や感情を
リアルに感じるようにしてください。
そうすれば、“どうやるか”について
その道筋が少しずつ明確になっていきます。
答えは一つではありません。
やる前から絶対的な正解が分かるなら、
誰も苦労しません。
そもそも一筋縄ではいかない問題に
取り組もうとしてるわけですよね。
ですので、まずは心から“どうしたいか”を
明確にして、その後、
アンテナ感度とウキウキ感情によって
潜在意識を大いに活用して、
“どうやるか”を創造していってください。
あなたは、まずはどうしたいかを明確にしていますか?
それでは、また次回。
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●●今週の深海奥義●●
・“どうしたいか“を明確に!
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代表経営コンサルタント 宮川 壮輔
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