No.97 中小製造業の社長による新型コロナウイルス後の新製品の企画・開発とは?

2020.7.28

あなたは、新製品の企画から
販売まで、関門チェックをしていますか?

新型コロナウイルスの影響によって、
需要が消失してしまって、
本業の市場縮小が加速していく、
なんてことが、今後、起こってきます。

まずは、飲食や観光などが大打撃を受け、
次に来るのは、自動車や電機などの
世界的なサプライチェーンに属する企業
の危機。

昨日、WHOのレポートによる
2020.7.26現在の状況を見ると、
世界的には、今でもコロナの影響は
治まっていませんね。

以前ひどかったヨーロッパや東アジアは、
少し落ちつき始めているものの、
特に、アメリカや南米の状況がひどく、
中央アジアや中東なども増えてますね。

自動車や電機関係についての
世界的な需要はまだまだ冷え込んでいて、
日本でも、今、請負加工業などは、
かなり影響が出ています。

このようなとき、キャッシュの確保と、
利益率のアップを図り、
減収増益を狙うのが、
有効な方針です。

ただし、減収増益の手立てが
一段落したら、売上アップも狙っていく
必要があります。

そのためには、売れる新製品の開発が
重要ですね。

新製品の企画から販売までの
一般的な流れは、こんな感じです。

(1)企画
(2)開発
(3)設計
(4)試作
(5)製造
(6)販売

前回もお話ししましたが、
(6)販売して売れたというところから、
(1)企画にフィードバックさせましょう。

(1)企画で、研ぎ澄まされたストーリーを
作ることが重要なんでしたね。

その後はどうすれば良いのでしょうか?

はい、その後は、要所での
ストーリーのチェックです。

(1)企画で作るストーリーは、
最後の(6)販売で売れたところから
フィードバックしていますので、
次の(2)開発から(6)販売までは、
そのストーリーをキープすれば
良い訳です。

ただし、そのストーリーは、
各プロセスを出たところで
変わってしまうことが多々あります。

例えば、(1)企画で考えに考えた
ストーリーが、(2)開発を出たところで、
変わってしまったなんてことは、
よくあること。

(1)企画というのは、頭の中で考える
いわば観念の世界。
それに対して、(2)開発は、
現実の物理空間で創造される
実在の世界。

素材や技術の制約がありますね。

なので、(2)開発の段階で、
(1)企画で作られたストーリーが
実現されているか、
ブレていないか、
を客観的にチェックすることが重要です。

各プロセスに関門を設け、
関門を通すか否かをチェックする、
ということです。

このようにして、(1)企画から(6)販売まで、
一貫して顧客の需要に繋がるように、
マネジメントするということが、
売れる新製品の開発には
重要になってきます。

あなたは、新製品の企画から
販売まで、関門チェックをしていますか?

それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・各プロセスで関門チェックせよ!

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