代表経営コンサルタント 宮川 壮輔
“社員数をもっと増やして成長していきたい”
“会社を拡大させたいんだけど、組織がうまく機能してないんだよなぁ”
今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。
現在、社員数が30人~50人規模の
中小製造業が飛躍するには
どうすれば良いでしょうか?
もちろん、個々の企業によって
課題は異なってきます。
しかし、この規模の会社の課題は、
ある程度、共通しています。
これら共通する課題を認識しておけば、
自社の課題を検討するとき、
あたりを付け易くなるでしょう。
以下の4点について検討してみてください。
(1)ゴールの共有
(2)業務の標準化・マニュアル化
(3)管理職の育成
(4)キャリアパス設定
この規模の会社は、
ある程度、分業が明確になっています。
以前は、社長をトップとしたナベブタ型の
組織だったのが、
組織に階層が生まれて
管理職が設定されています。
しかし、ほとんどの管理職が
プレイングマネージャーであって、
現場の手足となっています。
また、長期的な視点は弱く、
目の前の日常業務が
優先されている状態です。
ですので、この規模の会社が
発展していくためには、
階層的に機能する組織を作っていく
という意識がとても重要になってきます。
なお、50人くらいまでは、
社長がギリギリ感覚で
経営できるのですが、
50人を超えてくると、
感覚ではムリで、データや数字に
基づいた判断が必要になってきます。
目視飛行から計器飛行への
転換の時期です。
それでは、組織化の1つ目。
(1)ゴールの共有について。
これは前回もお話ししましたね。
社長が会社のゴールを言語化して、
何回も何回も社員に伝える
ようにしてください。
社員さんは、会社の方向性が分からないと、
不安に思っています。
次いで、(2)業務の標準化・マニュアル化。
組織化するためには、
業務を標準化・マニュアル化する
必要があります。
業務フローを図示してください。
そして、この人しかできないというような
属人的な要素を排して、
誰がやっても同じように
できるように仕組み化しましょう。
重要で負荷の大きな業務から
取り組んでください。
さらに、(3)管理職の育成。
階層的な組織化を強化するためには、
管理職の育成が欠かせません。
しかし、管理職は、
管理職教育を受けていないので、
管理職として何をやれば良いのか
よく分かっていません。
そこで、まず管理職のやるべきことを
言語化してください。
そして、部署の目標達成と仕組み作りを
担当させてください。
これによって管理職が成長し、
組織の基盤が作られていきます。
最後に、(4)キャリアパス設定。
社員さんの評価制度やキャリアパスを
設定してください。
組織が力を発揮するためには、
社員さんが同じ目的の下に
一丸となって進んでいく必要があります。
そのためには、会社のゴールを共有し、
自分のキャリアパスが明確になるようにして、
社員さんが働きがいのある環境・仕組みを
作ってください。
このように、30人~50人規模の
中小製造業は、
「階層的に機能する組織化」
を意識してください。
あなたは、階層的な組織化を強化してますか?
続きはまた次回。
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●●今週の深海奥義●●
・階層的な組織化!
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