No.192:中小製造業の社長が売上減少に対応するには?

2022.6.21

あなたは、問題を共有して改善のサイクルを回していますか?

現在は、コロナ禍や世界情勢の
影響により、市場が不安定に
なっています。
売上激減なんていう中小製造業も
多いですよね。

でも、このまま何も対応せずに、
外部環境がコロナ前の状況に戻る
ことを待つだけではイケない、
ということは、全ての社長が
痛感していることでしょう。

ではどうすれば良いか、というと、
基本的には、以下の2つの方向性
がありますね。

(1)贅肉削減&筋力強化
(2)売上アップ


今回は、(1)贅肉削減&筋力強化
についてのお話しです。
これは、一般的には、“コスト削減”と
呼ばれるものです。
ただし、“コスト削減”というと、
どうしても、財務の科目をカットする
ということであり、
裏紙を使ったり電気を消したり、
というイメージがありますよね。

これだと本質を見誤るので、
“贅肉削減&筋力強化”
としています。

コツは、財務の科目等の数字だけを
見るのではなく、その数字を通して、
人の活動に焦点を当てることです。

財務の科目等の数字の中から、
まずは特に高いところを見てください。
絶対額として高いところはもちろんのこと、
絶対額が高くかつ売上に対する率が
高いところを注意してください。

そうしたら、“なぜその数字になってるのか”
推測でも良いので答えを作ってください。

数字だけで考えるのではなく、
必ず現場での人の動きから
考えてください。
それから、人の動きに応じた
情報の動きを認識してください。

情報というのは、人と人との
“やり取りの内容”ということです。

人の動きに着目して、
それら人の動きや“やり取り”について
図示してください。
見える化する、ということは、
とても重要です。

こうすると、その数字を作っている
“やり方”が見えてきます。
“やり方”というのは、
仕組みやシステム、メカニズムの
ことです。

“やり方”が見える化されたら、
その“やり方”の中から
削るべき点や修正すべき点を
考えてください。

正解なんて事前に分かりません。
絶対の答えなんてありません。

“こうしたら、こうなるだろう”
という推測の答えで全然OKです。

推測の答えを仮りに作ったら、
目標数値を作ってください。

そして、推測の答えと目標数値を
皆で共有して、
“誰が何をいつまでに”やるかを
毎月の会議で進捗を数値で
管理してください。

重要なのは、
“誰が何をいつまでに”やるかを
毎回決めて、翌月に結果報告、
ということを繰り返し行うことです。

つまり、問題の共有化と、
改善サイクルが重要ということです。

問題のない会社なんてありません。
どんな一流企業や優良企業にも、
問題はあります。

でも、それらの問題をみなで明確に共有し
改善サイクルを回している中小製造業は
本当に少ないです。

さらに言うと、問題をみなで明確に共有
している中小製造業も少ないです。

なので、まずは、問題を明確にして
皆で共有することから始めてください。
それから、改善サイクルを回していく
会議を行ってください。

あなたは、問題を共有して改善のサイクルを回していますか?


続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・まずは問題を明確に共有せよ!

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