これからの中小製造業社長の戦略とは?

2023.8.15

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

“コロナ禍の影響で売り上げが下がってしまったけどどうすればいい?”

“エネルギー価格の高騰によって原価が上がってるけど大丈夫か?”

今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

今は、外部環境の変化が凄まじいですね。
“コロナ禍なんてすぐに終息するだろう”
と思っていた人が大多数だと思いますが、
3年以上も続きました。

コロナ禍を機に、半導体不足なども
生じました。
世界情勢の変化や戦争によって
物価が高騰しました。

コロナ融資が制度化され、
コロナ融資の借換の制度も
スタートしています。

さらに、人手不足や賃上げ要求圧力
などもありますね。

このような外部環境の変化をまとめると
次のとおりです。

・コロナ禍による売上減少
・物価の高騰
・人手不足
・賃上げ要求圧力
・コロナ融資の返済

これらの中で、コロナ禍の前から
大きな問題となっていたのは、
“人手不足”
くらいでしょうか。
つまり、昨今の外部環境の変化は、
まさにここ最近の変化ということですね。

コロナ禍の前までは、
比較的安定して利益を出せて
いたものの、コロナ禍の後から、
収益が逼迫してしまった会社も
多いはず。

このような外部環境の
大きな変化に対しては、
社長として、毅然と対応する必要が
ありますね。

社長の仕事で重要な点は以下の2つ。

・戦略作り
・組織作り

今は、外部環境の著しい変化により、
戦略作りの重要性が、
以前より大きくなっています。
この点は、充分認識してください。

ただし、今は、平時の戦略作りでななく、
緊急時の戦略作りが必要です。

平時の戦略作りというのは、
簡単に言うと、
戦う土俵と戦い方を決める、
ということです。

緊急時の戦略作りは、
主として守りのために
“何をどうするか”を決めることです。

今までは、コロナ禍の雨風が過ぎるのを
待っていた社長も、
これからは、積極的に防衛策を
進めていく必要があります。

まずは、問題となっている点を
ピックアップしてください。
解決策や“できる・できない”などは
考えなくても良いので、
ただただ問題を抽出しましょう。

そうしたら、それら問題を
グルーピングしてください。
似たものをまとめるということです。

そして、問題のまとまりごとに
優先順位を付けてください。
優先順位の高い項目について、
どのように対応していくのかを
決定してください。

例えば、外注の内製化、
外注先の新規開拓、値上げ交渉、
生産性アップの機械導入、
パート・アルバイトの削減、
などなど。

これらについて、具体的に、
どのように進めていくかの
行動計画を作成してください。
そして、行動計画に沿って実行し、
定期ミーティングで
進捗状況と次回までにやるべきことを
確認してください。

外部環境が著しく変化している中で、
自社だけが変わらないでいられる訳は
ありません。
外部環境の変化に応じて、
会社を変えていってください。

あなたは、外部環境の変化に応じて会社を変えていますか?

続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・会社を変えよう!

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